現代のゴルフプレーに於いて最も価値があるとされているもの、それは飛距離である。
これはゴルフ業界が、金儲けをする為に捻り出した、陳腐な思想で、人間のちっぽけな虚栄心を満足させるが、ゴルフ上達や楽しくプレーするためには何の役にも立たないものである。
20世紀終わりにグローバリズムの波のなかでアメリカ資本の巨大メーカーが日本に押し寄せたとき、その推進力としてドライバーの素材をパーシモン(柿の木)からメタルに変更した所から、この飛距離信仰が始まった。
ただし当初は現在の460CCの半分以下の大きさで芯も小さく、飛距離も伸びたとは言えない代物だったと記憶している。2000年代には300CCを超える大きさになり、それでも飛距離が足りなかったのか、方向性を無視して遠くへ飛ばすためだけに、益々、大型化が続き現在の460CCの大きさになった。大型化が止まったのは、これ以上はツアープロでも方向性の制御不能に陥ると結論が出た為と思われる。
2030年にはボールの飛距離も制限されるようだ。現在、アメリカのメーカーもミニドライバーと称して300CC
ほどの大きさのクラブを発売している。流れは変化してきている。残念ながら日本のメーカーはこの流れには全く乗れていないが、もう無理だと思う。
いずれにしてもOBだらけの日本の狭いコースをプレイするアマチュアゴルファーにはメリットしかないので、この流れが続く事を切に願う。
ドライバーは2000年代になってから飛距離と方向性のバランスに於いては1ミリも進化してない。
飛ぶけど曲がる、これに尽きると思う。
